【セミナー報告】2017年12月21日「稼げるCCRCをつくる!」

We are CARAVANS!の第2回セミナーを開催しました。
「稼げるCCRCをつくる!」というテーマで、当日は恒例の自己紹介、We are CARAVANS!の取り組みをご紹介させていただいたあと、「ナリワイ」について参加者みんなで学び、どんなナリワイをしたいか?どんな設備や環境が整っているとナリワイに幅が出るか?ということを意見交換しました。

We are CARAVANS!として、たった2回しか開催していないセミナーですが、やっぱり楽しい(笑)。ジャズのセッションってこんな感じ?(私は楽器できないので、あくまで想像ですが)、と勝手に思っていますが、その場の空気や流れでセミナーが進んでいきます。

そういう意味でセミナーという言葉は、「話を聞く」という、どちらかというと「参加者は受け身的」な印象があるので、その言葉が正しいのか分からないのですが、ワークショップっていうのもちょっとイメージ違うし、ミーティングっていうのもちょっと違うし、ぴったりする言葉が無いので「セミナー」を使っています。

説明的に長めに言うと、「参加者が自然と学びあいながら、プロジェクトをつくっていく、ゆるい会」です。
参加者が自然と学んだり、気が付けば何気なく発言したことが誰かにとってとても有益だったりとっても良いきっかけとなるヒントを与えていたり。
自然発生的で、一期一会。予定調和ではないからこその生まれる奇跡的偶然。

セミナーを企画しているときや準備段階のときは、こんなことをディスカッションできたらいいなーとか、これはみんなで共通認識として共有しておいた方がいいなーとかは、結構準備します。いろいろなことを想像しながら。でもその想像を軽く超えていきます(笑)。
毎回毎回いろんな発見があるし、学ばされることもたくさんです。
何が起こるか分からないので、梅沢さんの「夢芝居」的な、気分は「いつでも初舞台~」で緊張とプレッシャーです(笑)。

「稼ぐ」ことの意味を考えよう

「一緒に学ぶ、共通の認識として共有しておきたいこと」。
セカンドライフにおいて「稼ぐ」ということを考えたときに、その意味合いはなんだろう?ということを共に考えました。

一つは人生100年時代を生きるときに資金ショートするのでは?という恐怖や不安という経済的側面が考えられます。
もう一つは、社会とつながりを持ち続ける、という社会的側面があります。

でももう一つ、「稼ぐ」という本来の意味合いではないのだけれど、この言葉の裏側というか、使われている方の本質的な声として、「生活自給力、生活力」をあげたい、というようなことがあるように思っています。

そしてこれは、自分1人の生活自給力、生活力を上げられれば良いのだけど、仲間がいたらもっと生活自給力高くなるよね、というニーズです。
簡単に言うと、私はトマト、あなたはキュウリ、あなたはレタス、一人だとトマトしか食べられないけど、仲間がいればサラダ食べられるよね。買わなくても交換すればよいから生活コストも下がるよね、というニュアンスです。その上に余ったのとか売れたら最高!みたいな。

これは経済的な側面でもあり、社会的な側面も含んだニーズなのですがちょっとニュアンスがちがいます。ニュアンスはちょっとしか違わないけど、本質的には全然違う(笑)。
生活のニーズ、とでも呼べばよいのでしょうか。
そういう意味で経済(いわゆる仕事、ビジネス)とか社会というのは現代社会では「生活」とずいぶん深い溝ができ、切り離されてしまっている、と言えるのかもしれません。
この「生活に密着して、暮らしを充実させながら、自給したり、稼げること」を私たちの定義として「ナリワイ」としてセミナーを進めました。

「ライスワーク」、「ライフワーク」とかライフワークバランスなどの言葉が生まれているのがその証左かもしれません。

地方創生でいろんな地域を回っていると、「移住者を働き手に!」と期待を寄せている市町村が非常に多いです。それは当たり前のことなので良いのですが、ちょっと残念なのは、ワークの部分(いわゆる経済的側面)のみの期待感で、すぐハローワークの話になってしまうことです。

移住者で子育て世帯などは比較的「ワーク」を求める傾向がありますが、この「ナリワイ」のニーズも重要な気がしているので、それらをどうやったら実現できるか?をこの読谷村プロジェクトを通じて、皆さんと力を合わせて世の中に発信できたら良いなー、と思っています。

人生100年時代のライフスタイルは?

日本人の平均寿命は、女性87.14歳、男性80.98歳です。
この数字には少し誤解を与える部分があります。日本人全体の平均寿命ですので、生まれてすぐ亡くなる新生児死亡なども計算に入っていることを見落としがちです。
ですから、現在60歳、70歳を迎えている方は、この平均寿命を超えて生きる可能性が非常に高い、ということになります。以下に年齢別平均余命の表を示しておきます。

そうすると、収入が無く年金で生活をする場合、月々5万円の赤字で貯蓄を切り崩しながら暮らしていくとすると、年間で60万円、20年で1,200万円、30年で1,800万円の貯蓄を切り崩していくことになります。

医療費や住宅の修繕費などを考えていくと、「もし長生きしたら・・・」という不安が先に立ち、気持ち的な余裕は無く、充実した暮らしという方向へ気持ちは向かないかもしれません。

そうすると、以下のAのスタイルとBのスタイルを比較した時に、たとえ貯蓄は無くとも、少し稼げて毎月の収支がプラスである、という方が気持ち的にも余裕があり、充実したライフスタイルを送ることができる、と言えるかもしれません。

AとBは65歳をスタートとすると、15年後の80歳くらいで逆転し、もし、Bのタイプで貯蓄が1,000万円ある場合をCとすると、AとCは7,8年で逆転してしまいます。
逆転して尚、毎月黒字のCの方が圧倒的に精神的に余裕があるのは間違いないでしょう。

こうやって見てくると、月々3万円でも5万円でもプラスになるライフスタイルを65歳くらいから80歳くらいまで送れるかどうか?というのはセカンドライフの設計において非常に重要なポイントです。

どうやって稼ぐか?

感想の部分でも述べましたが、セカンドライフでの稼ぎ方は、「生活に密着して、暮らしを充実させながら、自給したり、稼げること」、つまり「ナリワイ」的な稼ぎ方をできるようにしていきたいと考えています。

もちろん、今までの経験を活かして企業の顧問になったり再就職することで収入を得る方法もあると思うのですが、「セカンドライフ」にはならず、「ファーストライフ」の延長になってしまい「分業制」から脱却できず、「生活自給力」を向上させることに繋がらないので、ちょっと工夫したいところです。

では、「ナリワイ」で稼ぐ攻めどころはどこか?というお話をしたいと思います。

今から約90年くらい前の大正9年では、職種の数が35,000職種ありました。それでは現在の職種はどれくらいだと思いますか?35,000よりも多いでしょうか?少ないでしょうか?ちょっと考えてみてください。

実は、なんと!現在の職種の数は、たった2,167職種なのです。90年で10%以下に減ってしまいました。
これはいったいどういうことなのでしょう?ちょっと考えると背景が見えてきます。端的に言うと、「社会の多様性を排し、均質化することで効率化を行い、分業制・専門家(専業)制を取ることで経済成長してきた。」ということです。

「価値観が多様化している」と言われる現代、この淘汰されてきた非効率で手間暇かかり、多様性に対応する職種というところに攻めどころのヒントがありそうです。

企業が狙うところは、効率性が高く、質がそこそこで提供できる商品ライン・業種ですが、「ナリワイ」的な発想で言えば、効率性が悪く手間暇かかり、高品質な商品ライン・業種です。

さらに、現代職種の企業が狙う特徴は、効率性が高く、マーケットが大きい商品ライン・業種です。ナリワイ的な発想からすると、効率性が悪く、手間暇かかり、マーケットの小さい商品ライン・業種が攻めどころです。

ですので、「ナリワイ」で稼ぐためにはいろいろなパラダイムシフト・価値観の変換をする必要があります。企業的な発想であれば、多くのお金を投入し、時間を節約することが大事でしたが、「ナリワイ」では、多くの時間を投入し、お金を節約することが大事です。

私たちの一番の武器は、「時間」です。

この豊富な時間を武器に、いくつかの「ナリワイ」をとにかくいろいろ試してみて、複数持つことが大事です。そして試すときに大事なのは、最初はお客さんはゼロでも良い!ということです。

暮らしの中であったらいいな、出会った人たちに役に立ちそうだな、と思ったことが合ったらすぐ試してみる。即日満席・即日完売などは全く考えず、ぼちぼち満席、最初はゼロでも良いくらい肩に力を入れず、とにかくヤル。最初に「稼ぐ」ことを考えすぎてはだめです。

ナリワイ三原則

・自分自身がそれに参加したいと思えるか?
・心底面白いと思えるか?
・世の中の役に立っていると実感できるか?

自分で思いつかなくても構いません。周りでこの三原則に当てはまることをやっている人がいたら、私にもやらせて!といって積極的に仲間に加わりましょう。

保険よりもお金よりも「ナリワイ仲間」

「ナリワイ」の良いところは共に生活自給力を上げる仲間が増えていくことです。

リタイアしたらあんなことをしよう、こんなことをしよう、と考えていても、いろんな不安が付きまとう現在では、「お金」を生きがいに使うというよりも、セーフティーネットとして取っておこう、という消極的な暮らしになるのも致し方ないかもしれません。

しかしそれでは充実したセカンドライフはどこ行った???と気分が滅入ってしまいます。

「お金」がセーフティーネットになり得ることは確かですが、国よりもお金よりも心強いセーフティーネットは「仲間」です。

「困ったら食わせてやるよ。」という仲間が10人いれば、これより強いセーフティーネットは無いでしょう。その人たちに「ナリワイ」的発想で、できること・役に立つことを時間を使って貢献してあげればよいのです。

まあ、そこまで強く意識しなくとも、共に生活自給力を上げている仲間ができてくると、いろんな「お礼・お返し」いわゆる「感謝の循環・想いの循環」が「モノ」で返ってくるようになります。そうすると「生活コスト」が下がってきます。

たくさんモノをもらうので、自分で使いきれない分は、他の人に「おすそ分け」。そうするとその感謝の気持ちがまた別のカタチで返ってきます。

この「生活コスト」が下がり、「仲間が増え」、「いくつかのナリワイのうち、月3万円でも5万円でも収入がある」となれば人生が100年だろうと怖いものなしです。

「モノ」でもらうというのはもう一つ大きなメリットがあります。
今後、日本のセーフティーネットはますます高収入の人には厳しく絞ってくる方向性になることは間違いありません。月20万円稼いでいたら、すぐ年金カット!ということになります。

これを5万円+モノ+モノ+モノだった場合、年金なども減額されず、制度に振り回されない強度のある人生を送ることができます。

そういう意味で、現代のセカンドライフを充実して生きるためには、
「多様な仕事を組み合わせて、自分たちの暮らし方をデザインするチカラ」
が何よりも求められる、ということが言えます。

最後に「ナリワイ」10箇条を!

①やると自分の生活が充実する。
②お客さんはお客さんじゃなくて参加者・主役。
③東京(都市部)じゃなくて地方・田舎。
④個人ではじめられる。
⑤家賃などの固定費に追われない。
⑥提供する人、される人が仲良く なれる。
⑦専業じゃないことで、専業より本質的なことができる。
⑧役に立っている実感が持てる。
⑨頑張って売り上げを増やさ ない。
⑩自分自身が熱望するものをつくる。

何かを始めるときに、東京や都市部は情報が多すぎて、ちょっと変わったことをやってもなかなか見つけてくれません。情報伝達スピードの速い地方や田舎でこそ、「ナリワイ」は際立ちます。
東京などの大都市を捨て、地方へ!

読谷村プロジェクトで整える「ナリワイ」の環境

今回も楽しいディスカッションができました。子どもからシニアまでが楽しむことができるスポーツ関連に詳しい方や貝殻に詳しい方、フラダンスの経験者など、それぞれ「ナリワイ」になりそうです。

星ソムリエによる星空散歩ガイド
ポータブルな望遠鏡などをプロジェクトの備品で用意することに決定しました。
あとはルートを決めて、ガイド内容をエンターテイメント性含めて考えられればOKですね!

ヤギ乳を使った商品を併設カフェで
ソフトクリームメーカー、アイスクリームメーカーは必須で備品として用意します。
賃料がゼロ、人件費は自分の分、原材料もゼロに近く手に入れられれば、飲食関連は無敵ですね。
フルーツ用に、コールドプレスジュース機なども用意します。
もちろんBar用に一式も(笑)。

マリンスポーツのガイドやレンタル
自分たちの楽しみ用にもですが、マリンスポーツの道具一式も備品として用意します。
ぜひとも!とリクエストがあったのはSUPですね。
ガイドでも良し、店番でも良し、需要が高いなと思えば、道具を買ってそれをリースする、というのもOKです。

ダンス教室を開く
併設する多目的室にはダンスを教えることができるように壁面に鏡を設置することを決定しました。
フラダンスでも社交ダンスでもカントリーダンスでも、入居者が多目的室を使うときは無料ですので、賃料無しでダンス教室を開くことができます。1レッスン1人1,000円だとしても、5人クラスを週2回やれば、月4万円にはなりますね!

ゼロポッドレンタル&制作
そして盛り上がったのがコレ!
モバイルハウス「ゼロポッド」のレンタルと制作です。
ビーチに面している好立地を活かして、ゼロポッド内で食事ができたり、ごろ寝で泊まったり。
またまたビーチスポーツを観戦できたり。
貸すだけではつまらないので、3Dプリンターを備品として準備して、発案者の方と一緒に制作できればというところまで話が盛り上がりました(笑)。

沖縄国産コーヒーの栽培と商品開発
忘れてはいけない、沖縄国産コーヒーの栽培と商品開発です。
コーヒーはもちろんのこと、果肉を使ったジュース、コーヒーの花を使ったアロマオイルなどいろいろ試したいことは盛りだくさんです。
コーヒーだけではなく、フルーツもたくさん資源があるのが読谷村プロジェクトの魅力ですね。

引き続きセミナーでは、「ナリワイ暮らし」を読谷村プロジェクトで実現していくためのディスカッションを継続していきます。
疑問やご興味がある方はぜひお気軽に参加してくださいね。
頻度は月1回~2回です。

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